警 察
一. 全国の都道府県を単位として警察本部がある。
大阪府警本部、福岡県警察本部、北海道警察本部等。
その都道府県警察本部のうち東京都についてのみ 「東京都警察本部」と いわないで「警視庁」という。
名称の点で特別扱いをしている。
二. 警察庁は・・警視庁、大阪府警本部、京都府警本部等の各都道府県警察 本部間の調整、指導組織であり、実際上は各都道府県警察の上部組織である。
三. 警察官には、次のような「階級」がある。
巡査(巡査長)、巡査部長、警部補、警部、警視、警視正、警視長、警視 監、警視総監
そして警察官は「階級」と異なる「役職名」を持っている。例えば、豊中 警察署長、大阪府警本部長、警察庁次長・・等
大阪府、兵庫県等の大きな都道府県の警察本部長の階級は警視監であり、 小さな都道府県の警察本部長の階級は警視長である。警察庁のNO2である 警察庁次長の階級も警視監である。大きな警察署の署長は警視正、小さな警 察署の署長は警視くらい。
警察庁の課長クラスは警視長、小さな県警本部長と同等程度の階級。局長、 参事官クラス以上は、みんな警視監みたい。大きな県警本部長と同等階級。
東京都の警察本部である「警視庁」のトップの役職名は「警視庁本部長」 といわないで「警視総監」という。勿論階級は警視総監。
四. このように東京都のみ「東京都警察本部といわないで警視庁と言い、警 視庁本部長といわないで警視総監と言い」東京都のみ特別扱いをしている。
警視総監は、階級と役職名が一致している唯一の警察官。
東京都の警察本部「警視庁」と大阪府警察本部とは都道府県警察という意 味では対等である。しかし、そのトップの階級を比較すると警視庁は「警視 総監」であり大阪府は「警視監」であるから、警視庁のトップの方が階級は 上である。
五. 警視総監より上級の警察官僚が一人だけいる。
警察庁長官である。警察庁長官は階級がない。警視総監より上級であるが 階級がない。