読売新聞福島版平成12年7月4日付朝刊
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白河市の難処理古紙類再生会社イーストサムシ
ングが、3日会社再建のため民事再生法の適用を
地裁郡山支部に申請した。
同社の資産と営業権を、同所、エポックにそっ
くり譲り渡してエポックが会社を再建するという
申請内容。
イーストは、1996年に同市などの誘致で約
1万平方メートルの敷地に工場を建設、従業員も
募集して翌年から操業する予定だったが、同社の
母体の香川県の会社が事実上倒産するなどして資
金調達の途が絶たれ、いまだに稼働できない状態
。
負債は約12億円とみられる。
一方、エポックは、再生が難しい難古紙類の処
理に独自の再生処理技術を持っており、イースト
の設備も有効活用できることから、事業承継を目
的に昨年5月に設立された。
申請代理人の服部廣志弁護士によると、4月に
施行された同法で、全営業権譲渡による再建を目
指す例は全国でもないといい、「一部債権弁済も
引継ぎ、従業員の雇用も継続できる」と債権者や
従業員への利点を強調している。
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