話しするのはやめて!!
黙って・・私に触れて!!私を触って!!
原作者 弁護士 服 部 廣 志
編作者 金 森 喜 正
私のことを毛嫌いする人がいる。むずかしい、ワープロですら触ったことがないのに・・・と。
私は単純です。「触れられているか、いないか」しか分かりません。私のこのような性質を、2進法又はパイナリーと呼びます。私(コンピューター)は機械であり、機械は人間の言葉を理解できません。理解できるのは「架けられている電圧が、高電圧か低電圧か」という二つに一つしか判別できません。
従って、コンピューターに指令を与えるプログラムは2進法になっています。
「0か1か 」しか分からないと表現してもいいでしょう。
0か1しか理解できなくても無限の指令をえることができます。
01 0011 10010 000001111
このように0と1の組み合わせにより無限の組み合わせができ、私は人間の指令を理解できるのです。
でも、私達には人間の言葉は通じないんです。私達が理解できる二進法の言葉に翻訳してくれないと。コンパイラとかインタープリタって聞いたことありませんか。CとかBASICとか言われるプログラムが、私達に人間の考えを翻訳して伝えるくれるんです。
コンパイラのお話。えぇっと・・・、また別の機会にすることにして、OSの話をしましょう。SOSで最初のSを忘れたんじゃありませんよ。オペレーティング・システム(Operating System) を縮めてOSと言ってるんですから。
みなさんのパソコンを見て下さいな。モニタとかキーボードとかマウスとか色んなものが付いていると思うんですが、そういったパソコンの手足からの情報をプログラムに伝えたり、パソコンの中で動くプログラムの順番を決めたり、まぁ、計算機を管理するプログラムとでも言うでしょうか。これがOSと言われるプログラムなんです。
そう、みなさんよく知っていますよね。マイクロソフト社のウインドウズ(Windows)と言われているのが、そのOSなんです。
ちょっと前までは、日本の日本電気(NEC)の「PC98」も健闘してましたけど、多勢に無勢というんでしょうか、NECはもう造るの止めたみたいですね。というのも、ちょっと前までは、 Windows は OSの核になる部分を覆うような形になっていたんですが、最近では核になる部分も取り込んじゃっているものだから、NECもついていけなくなっちゃったんですね。
そうそう、電気屋さんに行くとフロッピーディスクなどに、「DOS/V形式とかPC98形式でフォーマット済み」なんて書いてありますよね。これは、今いったOSの違いでお互い勝手な形で記憶してたのが原因なんです。
昔ビデオテープにVHSとベータというのがありましたけど、それと似てますね。
話は脱線しそうですが、ついでだから話しちゃいます。実は、DOS/VもOSの名前なんですよ。ついでにMSDOSというのも聞いたことあるでしょう。これもOSの名前なんですよ。
DOSと言うのは、Disk Operating Systemを縮めてDOS。オペレーティグシステムがハードディスク上にあるOSだからDOS。昔は、磁気テープの上にOSがあって、これをTOS( Tape Operatimg System )と言ってました。計算機が電気を入れられた時に、最初に探しにいくプログラムがOSで、TとかDとかは、そのOSがある場所を表しているという訳です。米国のIBM社が付けた名前なんです。じゃVは何だって? これは、日本IBM社がDOSで日本語を画面に表示するのに考えた仕組みとういうのかOSと言うのか。一文字を24×24ドットにすることで漢字の表現を可能にして、画面の解像度を640×480ドットにするといった日本語対応にしたOSの名前だったと記憶してます。こう言った仕様のディスプレイのことをVGAと言うんですが、DOS/VのVってVGAのVですね、きっと。
実は、IBM社がDOSを作るに当たって、マイクロソフト社に外注に出して作らせたんですよ。この時マイクロソフト社はこのDOSの版権を持っていて、後にOS単独でMS−DOSとしたわけです。これがマイクロソフト社の覇権の始まりということになりますね。今じゃ、このOSも Windows の中に飲み込まれちゃってますものね。