精神障害の長女絞殺、両親に執行猶予付きの判決
−−−−−−−(2003年2月13日読売新聞夕刊)−−−−−−−−−−−−
精神障害を持つ長女(当時34歳)を絞殺したとして、殺人罪に問われた*****両被告の判決が13日、大阪地裁であり、氷室真裁判長は「治療困難な病気の長女と長年生活を共にし、同情の余地がないといえない」と述べ、両被告にいずれも懲役3年、執行猶予5年(求刑・いずれも懲役6年)を言い渡した。
判決によると、両被告は暴言を吐いたり暴れたりする長女の将来を悲観し、昨年1月、自宅で就寝中の長女の首をスカーフで絞めて殺害した。
両被告は犯行当日、長女を入院させようと病院に行ったが、満床を理由に断られており、氷室裁判長は「頼みの綱だった入院を拒否された夫婦の落胆は大きかった」と指摘、「犯行は、親としての愛情の発現ともいえる」と述べた。
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執行猶予の判決は確定した。
よかった、、、しかし、悲しみが残る・・・。
(大阪弁護士会所属・服部廣志)