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喪失と欠落の時代!!
 
悪魔の囁きと
     踏 み と ど ま る 力
 
 
                   
                    弁護士 五 右 衛 門
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まえがき−−反社会的行為の氾濫−自分の心と体の探索
一 高裁判事の少女買春・警察官の強姦など−転落事例
二 なぜ、その不思議
三 渦巻く悪魔の囁き
四 悪魔の囁きと防御
1 悪魔の所在
2 悪魔の囁きに弱い人
3 弁護士
4 大学教授
5 新聞記者
 
五 踏みとどまる力
1 その実体と作用する背景
2 欠落者の心理と生育環境
3 
 
まえがき
 
 元検事正による不同意性交
 親殺し、幼児虐待、子殺し、公務員による公金横領、裁判官(警察官)らによる買売春、大学教授によるセクハラ・・・現代社会は、人間が動物とは異なった"理性を持つ、愛情豊かな生物であったこと"を忘れ去ろうとしているようにも思える。
 人間社会は、人間社会であり続けようと、幾多の涙と流血の歴史により得た教訓を知恵として、社会を防衛する力、社会統制の道具としての強制力を伴った法を持っている。
 幼児虐待、買売春、セクハラ、公金横領・・・これらの反社会的行為が増加すればするほど、法のリアクションは強くなっていく。
 今、刑罰法規、そして刑事裁判所の判決は厳罰の方向に流れていっている。これらの反社会的行為を犯した者に対する社会的制裁は強く、ますます強く、そして過酷になっていく一方である。
 努力をし、勉強をし、勝ち得た社会的地位、汗を流して蓄積した財産、そして妻子とのやすらぎのある家庭、、、、これらは自の、たった一度の反社会的行動により、一瞬のうちに消え去る。
 なぜ、"踏みとどまること"ができなかったのか?
 たった一度限りの人生なのに、、、なぜ、その行為の手前で、"踏みとどまること"ができなかったのか?
 反社会的行動をした人について、なぜ、その人は、そのそのような行為をしたのか??
 このような問いかけのみでは、現代社会と現代社会における犯罪行為等の氾濫の原因を解明することはできない。
 反社会的行動、それは他人ごとではない!!
 それはあなたや私、私たちすべての人間が心と体のなかに持っている、ある何か、の悲鳴でもある。 
 反社会的行動の原因を、理由を、
         "反社会的行動をした人の心と体の中"にではなく、
   "自らの心と体の中に"探してみる必要がある!!
 
一 高裁判事の少女買春・警察官の強姦
 
1 東京高等裁判所刑事部の現職裁判官が少女を買春したということで世間を驚かせた。 当該裁判官は自らが裁かれる法廷において「仕事の重圧を受けていた」と、自らの犯罪の動機ともなり得ない、意味不明の、情けない弁明をしていたようである。
 高裁の刑事事件担当の裁判官であるという社会的な立場を考えるまでもなく、「少女を買春」するという行為をすれば、どうなるのか。わからないはずはない!!
 
 「少女を買春する」という行為
  それは、自らも父親であるという父親としての自覚や認識があれば、その罪悪の大きさや醜さは、直ちに分かるはず!!
 
 しかし、
  悪魔は
       「自らも父親である」という認識を忘却させる!! 
  悪魔は
     単なる、雄としての動物的本能のみを駆り立てる!!
 
2 この悪魔の囁きを、悪魔の甘い誘いを
                  拒絶する力 
  それが
     人間としての理性であったはず、、、、、、
 
3 悪魔の甘い、、誘い、、に乗らないように
                 "踏みとどまる力"
    それが、、、人間の理性であり
         また、理性的な人間としての自己保存の本能でもあるはず!!  
 
4 この裁判官は、そして小学生を強姦した警察官らは
   他の人(自らが裁く被告人、被疑者ら)には、
                "踏みとどまる力"を求めながら
  自らは、その力の涵養と保持を放棄していた
       裁判官として、警察官として、、当然のことながら、、失格であった
 
二 なぜ
 
1 なぜ、こんなことが起きるのだろうか??
   自らが就き、日々、仕事をし、生活するなかで
         その社会的立場にふさわしい
                「踏み止まる力」の涵養をしなかった、、、、のか  
 
2 司法試験に合格し法律家となった。社会秩序の維持という社会の安定の要というべき警察官になった。
 昔、、、これらの職業に就くということは、その職業に就くまでの間に幾多の試練があった。これらの試練を乗り越え、一定の社会的地位を得た場合、もちろん人間としては不十分、未完成であったとしても、少なくとも、自らの力で、自らの素養と自己統制力を涵養し、社会の範となり得る人間として成長していく素地だけはあったはずである。
 しかし、今は違う。
 裁判官や弁護士は単に司法試験に合格したたけの人、警察官は単に警察官採用試験に合格し警察学校を卒業しただけの人。
 そこには、「自らの力で、自らの素養と自己統制力を涵養し、社会の範となり得る人間として成長していく素地がある」という保証はない。保証は全くないと言っていいのかもしれない。
 
3 そして、愚かに錯覚する。
 自分は裁判官である。弁護士である。警察官である。
 だから、他の人より優れている。人間としての素養も知恵も教養も備わっている、、、と錯覚する。これから、まさに、その地位を得るまでに培った知識と知恵を生かし、人間としての能力を涵養していかなければならないのに!! 愚かな!!
 そして、踏みとどまる力の涵養さえをも怠ってしまう!!
 一体、なんのために勉強してきたのか!!  なんの勉強をしてきたのか!!
 書籍の上でのいくばくかの知識はあったとしても、人間として、ひかり輝いていく、未来への、道標はなかった!!
 そのような、、、、罵声を浴びせたくなる!!
 
4 スポーツの世界にも、このような愚かさを垣い間見ることがある。
 あるスポーツの世界で、日本の、いや世界の頂点に立つ!!
 並大抵のことでできることではない。そこに至るまでの間、他の人がしなかった、できなかった汗と努力があったはず、、、
 その、汗と努力をするなかで、何を得たのか?? 目先の欲求や欲望を抑え、ひたすら鍛錬するという能力、欲望にひきづられまいとする、 "踏みとどまる力"をつけたはず、、
 しかし、
  その踏みとどまる力は、そのスポーツの世界でしか生かされてない。そのスポーツの世界でしか生かされなかったという例を見る!!
     
5 踏みとどまる力 
   それは、複雑多様な、欲求と欲望の渦のなかで
     ひとつの局面のみではなく
   あらゆる局面において、使える力にする必要がある。  
     自分の心のなかで、社会生活の中で、自らのなかに、はぐくみ育てる必要がある。
 それは、さまざまな、地位、財産、欲求と欲望との戦いでもあり
       自分の心と体との戦いである。
 
三 渦巻く悪魔の囁き
 
1 悪魔は、いつも囁いてくる!! 
  ほれっ、、、、目の前のエスカレーターの女学生!!
  ほれっ、、、
      その携帯電話カメラを、スカートの下にいれてごらん!!
  ぞくぞく、、、、するよ!!
 
2 悪魔は、いつも、嘘つきだ!!
  女学生のスカートの下を、覗いて  なんになる
     女学生の下着を見て、、なんになる!!
  男なら、、、
     誰だって、、、知っている!!
            悪魔は嘘つきだってことを!!
  しかし、悪魔は巧妙だ!!
ほれっ、、、携帯電話のカメラさ!!
         そう、つぶやいてくる、、、、、、、    
・・・・・・
 
3 踏みとどまらなければ、、、、
      嘘つき悪魔の言葉に、乗っちゃ、、、、ダメさ!!
 
4 悪魔の囁きと
     戦う自信がなければ、、、、、携帯電話はカバンの中に入れておくのさ、、、、
  それでも、自信がなければ、、、、 カメラなしの携帯電話にするのさ、、、、
  
5 悪魔の強さと自分の弱さを、見比べなけりゃ〜〜
  それをしないと
・・・・・・
     よくいうじゃん、、、 「魔がさした」って、、、、、、、  
     「魔がさした」んではなく、自分の力が悪魔に勝てると、安易に考えたからさぁ〜〜
  防御しなかったからさぁ〜〜 愚かな、、、
         悪魔から、自分を防御しなくっちゃ〜〜
 
6 さまざまな欲求や欲望が渦巻き、
    そして、、地域社会の連帯と相互扶助が欠落し
  社会生活のなかで、個として、単独の、、ひとりっきりの行動が可能となっている
  そして、インターネットの普及、IT社会への突入は、ますます、いつでも、たやすく、個人が犯罪者になることを可能にしている
   準備も、予備も不要である。歩いている、、その手を、、まっすぐ、斜め前に出すだけ!!
 
  今にも、犯罪を犯そうとする自分を、悪魔の囁きに、振り返ろうとする自分を
        悪魔の囁きから、、、振り払う、、、力
               踏みとどまる力が、求められている!!
   
四 悪魔の囁きとその防御
 
1 いつでも、どこにも、悪魔はいる。
 
  この悪魔の囁きをかわすためには、ひとつ方法がある。
  それは、悪魔の囁きが聞こえない態勢をとることであり、悪魔の囁きを拒絶する姿勢である。
 
2 悪魔の囁きに弱い人
 
 悪魔の囁きに弱い人は、悪魔の囁きが聞こえないところに逃げなさい!!
     カメラつきの携帯電話など持たないこと。
 どうしても、仕事上、カメラつきの携帯電話が必要なら、仕事用とプライベート用を区別しプライベート用はカメラなしのものにする。
 悪魔はプライベートな時間帯に囁くことが多いから。
 
 聞こえて来そうな悪魔の囁きの甘美な強さと自分の心と体が育んできた、涵養したきたこれを拒絶する力の大きさと強さを、比較し、自覚する必要がある。
 
 自分の心と体が育んできた、涵養したきたこれを拒絶する力が、悪魔の甘美な囁きに負けるかもしれないとの予感を感じたら、、、逃げなさい!!
 悪魔の囁きが聞こえないところに逃げなさい!!
 
 悪魔から逃げること、、、それは決して、、卑怯でもなんでもない!!
 
 
五 悪魔の囁きに負けた愚かな人々
 
1 弁護士
 
 ある弁護士は自分の事務所に勤務する女性スタッフとの関係では、仕事中、絶対に指一本触れないようにしているという。
  同じ事務所で仕事をしていたら、事務所の鍵の受け渡し、さまざまな書類などの受け渡しなどがある。
 そのようなとき、意識的に、指一本触れないようにしているという。
 鍵を受け取るときには、女性スタッフから、自分の手の平に、鍵を落として貰うように受け取るという。
 
 なぜなんだろう?
 
 例え、勤務する女性スタッフであり、仕事上の補助を受ける女性であっても、指と手の接触は、雇用主である弁護士という立場を忘却させ、「男になれ!!」という悪魔の囁きを誘発しかねないからである。
 
 悪魔に対抗するなんて、、、、可笑しいことである。
                     悪魔に対抗なんてできるわけがない。
 
 だから、自分でできる範囲内であれば、悪魔の囁きが聞こえないようにしているのである。
 
  ある弁護士は女性の依頼者と打ち合わせをするときには、事務所であろうと、依頼種自宅内であろうと、原則として二人っきりにはならないようにしている。
 
 もとより悪魔の囁きを聞こえないようにするという意味もあるけれど、女性は男にとって、悪魔となり得る、怖いものであり、悪魔の囁きとともに来所する女性依頼者もいないとは限らない。 女性依頼者から自分を守るためでもある。
 
ロ 
 昔、どこかの弁護士が「わざわざ日曜日に女性依頼者を事務所に呼びだし、性的関係を持った 」との不祥事が報道されたことがある。
 論外である。
 弁護士バッヂをつけた外道、カスそのものになった事例とも言える。
 
ハ 依頼者の金品の横領
 
 バブル崩壊とともに、依頼者から預かった金品や相手方から受領した金員を私的に流用し、横領した弁護士の報道が見られた。
 弁護士が犯罪者に陥っているのである。
 金がなくても、じっと我慢をすればいい。そして、地道に仕事をすれば生きててけるだけの資格を持っているにもかかわらず。
 踏みとどまる力が欠けている。法曹失格である。
 
 
ハ 弁護士が裁判所の決定書を偽造して行使したという事件があった。
 なかなか理解に苦しむ事件である。弁護士なら、それが犯罪行為であること、そして容易に発覚するであろうこと、そして弁護士資格さえ喪失するに至るであろうことなど想像に難くない。
 なぜ、こんなことをしたのか。
 常識と冷静な判断力が欠落していたという他ない。
 
 踏みとどまる力、以前の、常識的な判断力と抑制力の問題である。
 
 
 
 
 
2 新聞記者
 
イ 新聞記事をねつ造した新聞記者が報道された。
これは、踏みとどまる力が欠けている事例であるが、それ以前の、新聞記者としての使命も誇りをも捨てた、というより新聞記者に必要な使命感も、誇りも欠けた記者が存在していたという事例である。
ロ 疑問なのが、そのような使命感や誇りさえ欠けた新聞記者がいるという当該新聞社の体質ないし職場環境である。
 職業倫理やその職務についているという使命感や誇りは、通常、仕事をするなかで、先輩、そして同僚らから教えられ身につけていくはずのものである。
 このような使命感や誇りもない新聞記者が存在していたということは、当該新聞社に、昔の新聞記者のような使命感や誇りを持つという職場環境ないし体質が欠けているといっても言い過ぎではないのかもしれない。が 
 
 
2 大学教授など大学の教官
 
イ 大学教員のセクハラが結構あるようである。
  学問を研究し、学問を教える立場にある大学教官のセクハラである。
  学問を探究するという知識と姿勢と男として悪魔の囁きに対抗する力は別問題ということかもしれない。
 ふつうは、学問をすることにより、自然と悪魔の囁きに抵抗する力が備わっていくものであるが、そうではない人格分裂的な者が存在するということである。
 
・ 盗撮人間、手鏡おじさん
 
イ 女子高校生らのスカートの中を盗撮する人がいる。著名な経済学者も、手鏡で覗こうとしたとしたて起訴され有罪判決を受けた。
 まぁ、悪魔の囁きに素直というか、馬鹿というか、悪魔に魅入られた愚かな人々である。
 
 
六 悪魔の囁き以前の、人間性を涵養できなかった人々
 
 
 中高校生犯罪
 
ホームレス殺人>少年らは「ストレスを発散」と供述
 
 東京都墨田区の公園で13日未明、同公園で生活していた男性が殺害された事件で、いずれも都立両国高校定時制4年の吉田尚人容疑者(20)と男子生徒(19)は警視庁捜査1課と本所署の調べに「ストレスを発散しようと、ホームレスを狙った」などと供述していることが分かった。
 調べでは、吉田容疑者らは12日、試験が終わったため、午後7時半すぎから、同級生2人と江東区内の公園でビールやウイスキーを飲んだ。13日午前2時ごろ、約700メートル離れた墨田区の区立大横川親水公園に行き、同3時半ごろ、寝ていた男性の頭を約10回、踏みつけるなどして殺害した疑い。男性は頭がい骨を骨折していた。
 少年は江東区で飲酒した時、知らない男性が「一緒に飲もう」と入ってきたと言い、「楽しい雰囲気だったのに知らない人が来てむしゃくしゃした。ストレスを発散したかった」と供述。吉田容疑者は「ホームレスをとっちめてやろうと思った」と供述している。
 少年は「1カ月前にホームレスに殴られた」とも供述しているが、殺害した男性と面識はなかった。
(毎日新聞) - 7月17日21時26分更新
 
 自分のストレス発散目的で人を殺すという信じられない出来事である。それも、犯人は20歳前後の人間である。
 なぜ、こんな人間が生まれるのか。
**************************************** 猿回しの猿
 
 昔、昔、猿回しの猿がいた。
 
 猿回しは、猿を池の畔に連れて行き、猿の目の前で、子犬を池に放り込んだ。
 猿回しは、じっと、見ている猿をムチで打ち、子犬を助けに行かせた。
 何度、何度も・・・・・・。
 
 猿回しの訓練は、何度も、何度も、・・・・何年も続けられた。
 
 余りの長年月の訓練のせいか・・・猿は、「ムチの痛みを恐れるががため」、子犬を助けに行っている自分の「行動の理由」を忘れてしまっていた。
・・・・・・・・・・・・
        ・・・・・・・・・・・
 ある日
 
 猿回しの猿が池の畔を歩いていると、猿の目の前を歩いていた女の子が連れていた子犬が、誤って足を滑らせ、池に落ちた。
 
 猿は、
     一目散に池に飛び込み、
               子犬を助けた・・・・・
 
 子犬を助けられた女の子が、猿に礼を言いながら、猿にこう尋ねた。
 お猿さん、お猿さん・・・??、
 何故、
    あなたは子犬を助けてくれたのですか・・・・・?
 
 ムチを忘れている猿は、こう答えた。
 
 お嬢ちゃん、お嬢ちゃん・・
 
 猿というものは、池に落ちた子犬を見ると・・助けたくなるのです。
 
 私の心が「助けに行け!」と命じるのです。
 私は、何かに強制されて助けに行ったのではありません。
 
 お嬢ちゃんには、わからないかもしれませんが
    
          これを「猿の良心」というのです。
**************************************** 今、現代社会は、というより人間自身が、病んでいる。
 それは、親から子への、"人間性の伝達"がなされていないことによる。
 人間性を伝達すべき現代の親は
       その人自身、その親から"人間性の伝達"を受け継いでいない
 今、人間は"動物以下の生物"に陥ろうとしている
 
 どうすべきなのか
 
 個々の親、人間が、子供たちへ"人間性の伝達"ができない状況にあるのなら
   社会が、私たち全員が、一致団結して、
        子供たちへの"伝達の機能"を、
             子供たちへの"伝達の機能"を
       復元させなければならない。
 
 
 
 
 
<男性死亡>女が線路上に突き落とす 殺人容疑で逮捕 狭山
 
 5日午後3時25分ごろ、埼玉県狭山市南入曽(いりそ)の西武新宿線入曽駅のホームで、電車待ちをしていた同市水野、無職、景山條一郎さん(71)が、同市内の無職の女(46)に突き飛ばされて線路に転落、進入してきた本川越発西武新宿行き上り急行電車に全身をひかれ死亡した。駅員の110番通報で県警狭山署員が駆けつけ、ホームにいた女を追及したところ「突き落とした」と認めたため、殺人容疑で現行犯逮捕した。
 調べでは、女は背後から景山さんに近づき、電車がホームに入る直前に両手で景山さんを突き落とした疑い。女は景山さんと面識はない。調べに対し、女は一方的に夫婦間のことなどつじつまの合わないことを話しており、同署は刑事責任能力の有無についても調べる。
 同駅によると、運転士が鳴らす警笛で事件に気付いた駅員がホームに駆けつけると、女の周囲を客が取り囲み騒然となっていた。女は駅員と署員に駅の事務室に連れて行かれて泣き崩れた。電車は同駅に約20分停車した。【和田憲二】
(毎日新聞) - 9月5日23時3分更新
 
 自らの、人間、人格放棄の一例である。
 
 人は、自分の行動をコントロールすることにより、人格としての統一性、同一性を保っている。しかし、不安定な心理状態となった人間は、その人格の統一という苦難から逃げようとする。そして、人格分裂的な行為に及ぶ。そこでは、幼児のもつ破壊本能のみがその人を揺り動かしている。
 取り押さえられ、人格の統一を取り戻し、泣き崩れるという。
 被害者は救われない。
 
 同様の犯罪行為のなかには、上記のような人格分裂的行為ではなく、文字どおり、他への破壊本能で動く人がいる。凶悪な殺人鬼でもある。しかるべき刑罰を科するべきである。
 
五 踏みとどまる力
 
1 その実体と作用する背景
 
イ 発覚の可能性の認識
 
 通常、人が犯罪行為に至らない大きな理由は、犯罪行為により被害者に与える苦痛への配慮、そして、自らが受けるであろう刑罰、社会的制裁への恐怖でもある。
 
ロ 発覚による社会的リアクションの予測と認識
 
抽象的認識
 どんな人間でも、抽象的に、頭のなかでは、理解できると、している。
 しかし
 それが現実の自己の行動の踏みとどまる力に結びつかないのは
    現実の実社会における自己の生活と、離れたところでの理解であるから
 
生活実感伴う認識
 
 これを感得するためには、生活実体の存在が必要−−生活実体ない人の犯罪あり
 無職、無為徒食者の犯罪に−見られる
 
 生活実体に−根を下ろしていない−殆ど同評価−可能
 
 
 
 
 
2 欠落者の心理と生育環境
3 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
*******************
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<朝日新聞>新党結成取材で情報ねつ造、記者を懲戒解雇
 
 朝日新聞社は29日、田中康夫・長野県知事らの新党結成問題について、田中知事の取材メモをねつ造し、虚偽の記事を掲載したとして、同日付で長野総局の西山卓記者(28)を懲戒解雇し、木村伊量・東京本社編集局長らを減給・更迭するなどの処分をしたと発表した。
 記事は21日付朝刊2面に掲載された新党結成をめぐる「『第2新党』が浮上」と22日付朝刊3面に掲載された「追跡 政界流動」の2本。
 同社によると、長野総局で県政を担当する西山記者は、亀井静香・元自民党政調会長と田中知事の会談場所について、田中知事から取材したような内容の情報を社内に報告。この情報を基に同社は21日に「両氏が長野県内で会談した」との事実と異なる記事を掲載。22日にも田中知事が「亀井さんも、郵便局を守れっていうだけでは選挙に負けますよ。サラリーマン増税反対とか、もっと言うことがあるでしょう」などと話したとする西山記者の虚偽情報を基にした記事を載せた。
 23日の定例会見で、田中知事が「確認取材を受けていない」と指摘したことから、社内調査を実施した。西山記者は調査に対し「田中知事からこれぐらい聞けるんだというのを総局長に見せたかったのかもしれない。あとから考えれば功名心だったかもしれない」と話しているという。
 その他の処分は▽金本裕司・長野総局長=減給・更迭▽脇阪嘉明・東京本社地域報道部長、持田周三・政治部長=けん責▽曽我豪・政治部次長=戒告▽吉田慎一・常務取締役編集担当=役員報酬減額10%3カ月。処分は29日開いた臨時取締役会で決め、田中知事と亀井氏側に謝罪した。同社は30日朝刊で「おわび」記事を掲載し、読者に説明するという。
 ▽吉田慎一・朝日新聞社常務取締役(編集担当)の話 あたかも取材をしたかのような報告メモをつくり、それが記事になるという、朝日新聞の信頼を揺るがす極めて深刻な事態が起きてしまいました。田中康夫・長野県知事や亀井静香・元自民党政調会長ら関係者と読者のみなさんにも深くおわび致します。特別チームを社内に立ち上げ、傷ついた信頼の回復のため具体策を早急に公表します。
 ■朝日新聞の発表内容要旨
 社内調査によると、西山卓記者は長野総局長らを通して政治部から亀井、田中両氏が「(8月)中旬に2人が会っていた」という情報について情報があったら知らせてほしいと頼まれていた。
 記者は20日、長野県塩尻市で開かれた車座集会で取材をしたが、国政に関する話は出なかった。その後、田中知事に対する直接取材をしなかったが、2人が長野県内で会談していたと知事から取材できたかのような虚偽の情報をメールにし、総局長や県政キャップ、政治部記者に送った。
 発覚の端緒は23日、知事が県庁で開いた定例会見。知事は「亀井氏と会ったのは東京都内であり、長野県ではお目にかかっていない」「この件について朝日新聞記者の確認取材は受けていない」などと指摘した。
 21日付朝刊の「長野県で会談」という部分と22日付朝刊の記事中、亀井氏と会談した知事が「亀井さんも、いろいろ大変かもしれないけど、郵便局を守れっていうだけでは選挙に負けますよ」などと話した、とされている部分が、いずれも虚偽情報に基づいていたことが判明。さらに、第2新党結成の前日に知事が「民主党だけでなくいろいろな政党に友人がいる」と周囲に漏らした場面や「郵便局守れだけでは」の見出しも、こうした虚偽情報に基づくものであることが分かった。
 社内調査に対し、記者は「知事からこれぐらい聞けるんだというのを総局長に見せたかったのかもしれない。あとから考えれば功名心だったかもしれない」などと話している。
(毎日新聞) - 8月30日0時58分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050829-00000117-mai-soci
 
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娘の足に落書き「ざんねん」虐待で起訴の父
 
 群馬県渋川市で先月、生後二十六日の二女を虐待し意識不明の重体にさせたとして父親が傷害容疑で逮捕された事件で、父親が二女の左足に油性マーカーで「波田陽区ざんねん」と落書きしていたことが七日、前橋地検などの調べで分かった。
 同地検は同日、父親の入れ墨彫り師、井上悦長容疑者(37)を暴行罪で前橋地裁に起訴。二女は現在も意識不明の重体だが、井上被告は暴行を否認しており、傷害罪での立件は見送られた。県警などによると、虐待の動機は「遊び感覚」(捜査幹部)だったらしい。
 起訴状によると、井上被告は、七月二十二日に生まれたばかりの二女に対し、同月二十六日から逮捕前日の八月十六日までの間、油性マーカーで落書きしたほか、顔を手で殴ったり、体を空中に数回ほうり投げて風呂場の浴槽内の水に落としたりしていた。
 井上被告は二十代の妻と長女(1つ)、二女の四人家族。妻や長女への暴行はなかったらしい。
(産経新聞) - 9月8日3時38分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050908-00000021-san-soci
 
 一昔前までの、親による子供への虐待は、未成熟な親が子供に対する適切な仕付けなどができず、子供への仕付けの延長戦上にあった。
 しかし、上記のような虐待は、仕付けの延長線にはない。
 全く異質の、弱者への虐待が、自らの子供に対し加えられているのである。
 親としての、子供への慈しみや愛情はない。
 無防備な弱者を虐待することによる快感を感じているように思われる。寒気のする、親崩壊の始まりである。
 
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不倫相手の妻殺害依頼 東京消防庁職員逮捕
 インターネットのサイトで知り合った男に、不倫交際していた男性の妻の殺害を依頼したとして、警視庁捜査1課は14日、暴力行為法違反(集団的犯罪等の請託)容疑で東京都多摩市連光寺、東京消防庁渋谷消防署の消防副士長河口絵里子容疑者(32)を逮捕した。
 殺害を請け負ったとして、同法違反容疑で東京都国立市中、自称探偵業田部孝治容疑者(40)を逮捕した。
 河口容疑者は「男性の妻に子どもができて裏切られた気持ちになった」と容疑を認めている。田部容疑者に計1500万円の現金を払ったが殺害が実行されず「だまされたのではないか」と警視庁多摩中央署に相談、事件が発覚した。
(共同通信) - 9月14日21時13分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050914-00000230-kyodo-soci
 
 殆ど、その行動が理解困難といってもいいかもしれません。
 自己中心的、自己の行為についての内省のかけらもない。
 本人にとっては、騙されたから警察に相談したということなんでしょうが、どうしょうもなく愚かな犯罪者だと思います。
 
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滋賀県警の巡査部長逮捕 取り調べ中にわいせつ行為
 滋賀県警捜査1課は16日、窃盗容疑などで取り調べ中の女性にわいせつ行為をしたとして、特別公務員暴行陵虐の疑いで同県高島市今津町、高島署刑事課の巡査部長今村円容疑者(34)を逮捕した。
 容疑を認め「女性に申し訳ない」と供述しているという。女性は複数回の被害を訴えており、同課が余罪を追及する。
 県警監察官室は「取り調べ自体は適正に行われた」としている。
 調べでは、今村容疑者は8月19日午後、大津市の大津署取調室で1対1の取り調べ中、窃盗容疑などで逮捕され、拘置中だった30代の女性=同罪などで起訴=の体を触るなどわいせつ行為をした疑い。女性が9月上旬に同署の留置管理係員に被害を申し出て、県警が捜査を進めていた。
(共同通信) - 9月16日8時3分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050916-00000017-kyodo-soci
 
 県警監察官室は「取り調べ自体は適正に行われた」と述べているようだが、こんな状況下で適正な取り調べが行えるということなどあり得ない。県警監察官室の発想自体、常識に反していると言わざるを得ない。
 
 「適正に行われた」と考えている。
 
 女性とふたりきりになり、ると、悪魔が囁いてくるということ自体はわかる。
 しかし、このような職務に従事している人には、悪魔の囁きないし声は聞こえないのが通常である。
 この警察官の場合、自分が所属していない他の警察署内での取り調べであったことから、悪魔の囁きが聞こえたようである。
 取り調べの場所如何にかかわらず、悪魔の囁きが聞こえるということ自体、この警察官は失格である。
 
 
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留置場でマルチ商法の勧誘 三重県警の巡査部長を停職
 三重県警は21日、留置場で拘置中の女性にマルチ商法の会員になるよう勧誘したなどとして、久居署地域課の男性巡査部長(55)を同日付で停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。
 マルチ商法は会員が商品を購入した際、紹介者にマージンが入る仕組みで、巡査部長は「もうけたかった。反省している」と話しているという。県警監察課は「警察官にあるまじき行為。留置管理業務の指導を強化する」としている。
 同課によると、巡査部長は同署警務課の留置管理担当だった昨年12月中旬、当直勤務中に、同署の留置場で拘置されていた50代の女性に「会員を集めれば収入になる」などと言って栄養補助食品を購入するマルチ商法組織の会員となる契約書に署名させた。
(共同通信) - 9月21日18時52分更新